木造住宅の地震対策について | スタッフブログ 家づくり

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木造住宅の地震対策について

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木造住宅の地震対策について

こんにちは、東谷です。

木造住宅で地震対策と言えば、地震の揺れに対して耐える「耐震」が一般的です。一般に知られている耐震について、建築基準法では耐震等級というワードでその強さのレベルが定められています。

耐震等級1

建築基準法で定められている最低限の耐震性能。阪震度6強~7の地震でも、即倒壊はしないレベル。ただし、大規模修繕や建て替えとなる可能性がある。また、熊本地震のように震度の高い地震が2度くるとかなり危険というレベル。

 

耐震等級2

等級1の1.25倍の耐震性能。震度6強~7の地震でも、一定の補修程度で住み続けられるレベル。

 

耐震等級3

等級1の1.5倍の耐震性能。震度6強~7の地震でも、軽い補修程度で住み続けられるレベル。

 

という内容です。ただし、どれもただ単にそれぞれのレベルをクリアする耐震対策(筋交いをいれる。金物を入れる。など)をすれば良いというものではありません。建物の形に応じてバランスよく、そして様々な角度から検討する必要があります。その結果としての耐震性能が上記の耐震等級の説明文となっていることに注意してください。

あともう一つ。耐震とはその名の通り、地震の揺れに対して耐えることです。耐震の観点からいうと、耐えるのには限界があります。その限界を超えると一揆に耐震性能を失います。想像しただけでも怖いですね。なので、「免震」や「制震」の技術が生まれました。

 

「免震」とは、地震の揺れを免れること。マンションやビルなどで採用されている技術です。ゴムやバネ状のものを建物と地面と分離できる場所に設置して、地震を感知して作動します。地震対策としてはとても有効です。木造住宅用の免震技術もありますが、高価で木造住宅にはなかなか普及しません。

 

次に「制震」。地震の揺れを制すること。この技術は免震と違い、比較的安価なので木造住宅の地震対策としても採用されています。また、様々な商品があります。制するものにも色々あって、地震の破壊エネルギーを熱エネルギーに変換して揺れを制するもの、素材の持つ性質で揺れを制するものなどがあります。

 

それでは、家づくりを考えたときに地震対策としてはどれが良いのでしょうか。

耐震等級1よりは耐震等級3のほうが良いですね。耐えるレベルがそもそも3のほうが高いですもの。その通りです。ただ振動する種類によっては耐震等級3が倒壊して1が倒壊しないというケースもあったりします。Youtubeで実験動画があります。私も初めて観たときはビックリしました。

 

だったら「免震」ですが、高価であること。また、メンテナンスも必要なので、なかなか採用するには難しいですね。「制震」はどうでしょう。「免震」よりは費用的には抑えられますが、耐震だけよりは少し予算が必要です。

私たちがおススメしているのは、「耐震」+「制震」です。「制震」で採用しているものは2つありますが、おススメしているのは、X-WALLという制震技術です。これは「元に戻ろうとする」木の持つ性質を使った技術で、さらに耐力壁として国土交通大臣認定も取っているので、耐震と制震と復元力の3つの要素で地震対策ができます。制震技術の中では性能と費用のバランスも良いと思います。理想は耐震等級3+制震X-WALLです。

 

最後に地震対策で忘れてはならないこと。壁の通気です。壁内結露を起こさないように壁の通気には十分気を付けてくださいね。これをしておかないと、どれだけ耐震等級をあげても制震を採用しても、構造躯体(土台・柱・梁など)が湿気により蒸れ腐り、新築当初の耐震性能を発揮できないからです。わからないことは建てる業者に聞いて理解してから家づくりを進めてください。

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