今と昔の暮らし方の違いや工夫についての話です。
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■"今と昔"シリーズ
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人が生きていく中で必要不可欠なのが住まいです。今も昔も住まいはありますが、その住まい(家・住宅)は時代によって変化してきました。そのうちの一つが高気密・高断熱住宅です。この言葉を借りれば昔の家は、低気密・低断熱の家だったのでしょう。
昔の家は夏を主として造られていたので、夏は風が通り涼しいですが冬は寒くてたまらない家でした。ですので、冬の暮らし方の工夫として「暖を取る」ということで、囲炉裏そしてコタツで寒さを凌いでいたのです。
それに対して現代の主流である高気密・高断熱住宅は全く逆の発想です。冬を主として造られています。
しかも高気密。便利で使いやすくきれいな仕上がりの新しい建材(新建材)や家具など化学物質を含むものに囲まれて暮らすのはどうなのでしょうか。
昔の『暮らし方工夫』で暖を取っていたように、高気密・高断熱またはそれに近い家で暮らすためには、今の時代にあった『暮らし方工夫』が必要です。
その鍵は、「換気(通気)」と「温度」と「湿度」です。室内空気環境を人が住むのに最適に保つことが必要です。
高気密・高断熱の家で冬暖かくなったのは良いことなのですが、良いことばかりではありません。
前述の化学物質だけでなく暮らし方によっては、カビ・ダニやホコリの影響もあり、昔の家では無縁だったシックハウス症候群や化学物質過敏症、カビやダニによる健康被害まで出てくるようになりました。
体に有害な化学物質やウィルスを室内に蔓延させないためには、換気が必要です。カビやダニの発生を抑えるには温度と湿度管理が重要な要素となります。ホコリはお掃除ですが、ホコリが宙に舞わない工夫が必要です。
人が1日に口から摂取する食物と水と空気の比率はなんと、7:8:85なんです。
しかも、子供は大人の約2倍の量の空気を摂取しています。(㈳日本建築医学協会より)そう考えると、お家の中の空気の質がどれだけ重要であるか、そして子供に与える影響がどれほどあるか想像できると思います。子供はお家を選べません。
知識を活かしながら家を築き、そして、暮らしの工夫を持って快適に過ごしたいですね。
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