地震に強い家とは | スタッフブログ 建築まめ知識

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地震に強い家とは

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地震に強い家

今回は地震に強い良い家についてお話します(^^)

 

まず、安全で安心できる住まいとは、

①地震に強い家

②夏涼しく冬温かい家

③お部屋の空気がきれいな家

の3つですね。

この3つが新築当初だけでなく、末永く続くこと

では、上記3つの項目を実現するためには、どのようにすれば良いのでしょうか。

 

①地震に強い家

地震や台風(強風)については、建物自身が揺れに強くなければなりません。大雨については、雨が建物に侵入すると構造躯体(土台・柱・梁など)に影響を及ぼすので雨が浸入しないように建てます。

 

さて、揺れに強い家とは。

地震に強い家

<問1>

上の絵の右と左の青い丸。高さAは高さBより高いので、左の青い丸のほうが高い位置にあります。地面が揺れたら、どちらのほうの青い丸がよく揺れると思われますか?

もしくは、丸を支えている黒い棒はどちらが壊れそうですか。

地震に強い家

<問2>

高さAとB、同じ高さです。右の赤い丸と左の緑の丸とでは、地面が揺れたらどちらのほうがよく揺れると思われますか?

地震に強い家とは

<問3>

上の絵の右と左、同じ重さ・大きさの青い丸。そして、高さも同じ。右と左で違うのは、丸を支える黒い棒です。右と左では棒の太さが違います。どちらのほうがよく揺れると思われますか?

カンタンに考えると、地面からの距離(高さ)が長い(高い)ほどその棒に乗っている丸はよく揺れます。そして、上にある丸が重たいほどよく揺れます。また、丸を支える棒は太ければ太いほど揺れが小さく頑丈ですね。

 

地震の揺れについては、本当はもっと複雑なのですが、感覚的に上の絵でわかっていただければ概ね良いと思います。

 

ということで、「地震に強い家」とは

・低い-3階建てよりは2階建てのほうがよい。(平屋なら尚よい)

・軽い-重たい屋根よりは軽い屋根のほうがよい。

・壁(耐力壁含めて)をバランスよく入れる。

のようになります。

 

現在、日本の建築基準法では地震に対する強さの基準を「耐震等級」として3つ定められています。現行の基準法を満たした耐震性能が「耐震等級1」とされています。

 

「耐震等級1」とは、


数百年に一度程度の地震(震度6強から7程度=阪神・淡路大震災や熊本地震クラスの揺れ)に対しても倒壊や崩壊しない、または、数十年に一度発生する地震(震度5程度)は住宅が損傷しない程度


と定めています。そして、その1.25倍が耐震等級2、1.5倍が耐震等級3となっています。

 

 

耐震等級1は、「家は完全に壊れないけど、人が家の外に逃げるだけの余裕(時間)が少しはある。命は助かるけど、家は多額の費用で直すか建替えしかない状態。(人の命が最優先!)」である耐震性能ということ。

 

「法律で決まっているなら基準法を満たした耐震等級1で十分なんとちゃう? 」と思いますが、このように考えてみると、耐震等級1よりは2、2よりは3にして、より地震に強い家に住みたいと思いませんか?命は助かったけど、住めない家が残っても。。命が助かったので贅沢は言えませんが、お金もかかるしできれば地震のあとも、その家に住みたいですね。

 

はい!ここからは、地震に対する考え方として、異なる視点で考えてみます。

 

一つは「制震」「免震」という考え方です。先程少し言いましたが、地震は本当はもっと複雑です。なので、耐震等級3にしても、倒壊や崩壊する場合もあります。(絶対はありません。)地震に対して「耐える」だけではどうしようもない場合もあるかもしれません。なので、地震の揺れを「制する」「免れる」という考え方です。

 

高層マンションやビルなどでは免震が採用されているものが多くあります。住宅においては費用面もあり、免震はなかなか難しいと言われています。費用面においても比較的住宅で採用しやすいのは制震です。

 

制震技術には様々なものがあります。地震を制するということは、地震の揺れ(破壊エネルギー)を何かしらのエネルギーに変換して「揺れを吸収する」ということです。

 

複雑な地震の揺れについては、わかりやすい言葉で表現するのは難しいです弊社もくもく堂では、複雑な地震の揺れを体感・体験できる実験キットがあります。もくもく堂にお越しの際には、是非とも体感・体験していただければと思います。

例えば、耐震等級3の住宅よりも耐震等級1の住宅のほうが揺れが少ない場合があります。

 

もう一つの視点。それは、新築当時の耐震性能をキープさせること

現在の日本の住宅は、先進国では遅れているとはいえ進歩してきています。断熱性や気密性も上がって快適な住空間が実現しやすくなってきました。その反面、施工精度が悪かったり、暮らし方を間違えると、木の家にとって大切な土台や柱・梁などの躯体が蒸れ腐れをおこします。これは耐震性にも影響を与え、新築当初の耐震性能を発揮しなくなってきます。極端に言えば、新築当初は耐震等級3なのに、10年経ったら耐震等級1以下になっていた!なんてこともありうるかもしれません。

 

 

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更新日:2021年6月4日

 

 

 

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