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『自然素材を使った外断熱工法の家』墨付け始まりました。


『自然素材を使った外断熱工法の家』Ys様邸
いよいよ大工さんの墨付けが始まりました。墨付けとは、柱や梁を大工さんが手刻みするために事前に柱や梁の通り芯(建物の構造体の中心となる部分)を出してそれぞれの寸法を測り、継ぎ手(主に梁と梁を継ぐための加工)や仕口(柱と梁または梁と梁の結合部分)をカナヅチとノミで造るための下準備のことです。

冨田大工さんが梁の通り芯に墨を付けています。梁の片方の芯にあたる部分に墨がしみ込んだ糸が付いている針を刺します。そして、もう片方の芯にあたる部分にその糸をあて、糸を伸ばしてピンと弾きます。

最終的に壁や天井で隠れてしまう梁はこの墨を残しておきます。建て方(構造材を組み上げていくこと)のときに互いの芯の位置を再確認することができるからです。大工さんの手刻みで建てている現場を見る機会があれば、この墨出しした線を探してみて下さいね。


芯を出した後、仕口部分のカタチを描きます。

普段よく使う継ぎ手や仕口は細かな寸法まで頭に入っているので、テキパキと筆を走らせていました。梁の場合、断面が長方形になります。建てるときには、長辺方向が縦に、短辺方向が横になります。しかし、それだけではありません。木はもともと垂直に伸びています。梁はそれを横に寝かすので、どちらの短辺を上の方に持ってきたら住まいにとっていいのかを決めなければいけません。

自然乾燥させた木は多少なりとも反ったり、ひねったりしています。大工さんはその自然乾燥させた状態で梁となる木を見て、上下を決めます。簡単に言うと、製材(反ったり、ひねったりした木を少し削って整えること)する前に、山なりに反っていればその山を上と決めるのです。言葉で言うと簡単ですが、木は一本一本違うので、その見方も様々です。大工さんの技の一つですね。


一方、和久田大工さんは土台にほぞ穴(ここでは柱を建てるための穴のこと)を開けたり、間柱(まばしら:柱と柱の間に入る壁下地のための細い柱のこと。構造上は全く関係ありません。)を建てるための浅い溝を掘っていました。

最近は、便利な工具があるんです。例えば、3†の幅で深さ6mmでセットすれば、その大きさに一度に掘れてしまうんです。


このようにして着々と準備が進んでいきます。

見ていると、簡単に見えます。しかし、大工さんがここまで来るのには大変な努力があったと思います。

柱一つにしても、家を建てるときには当然、その柱が樹木だった頃、森に植わっていたときと同じ状態で根っこ側が下にくるように柱を建てる方が住まいにとっては良いのです。柱の状態でどっちが根っこ側かも大工さんは瞬時に分かります。今度、大工さんと話をする機会があれば、聞いてみて下さいね。

刻みがスタートすればまたこのページでご紹介します。

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