『自然素材を使った外断熱工法の家』Ys様邸
昨日、基礎工事が終わりました。あとは、数日間養生期間をおいて型枠を外せば、完了です。
「養生期間」とは、「養生期間中に強度を落とす施工や予定強度以上の負荷となる施工をしない期間」ということです。養生期間については今の時期だと、一週間もあれば基礎のコンクリートは十分な強度が得られる状態です。コンクリートの圧縮強度の試験では、一般的に一週目と四週目と強度試験を行います。現場で打ったコンクリートの一部(同じもの)を別で試験用に取ってあります。四週目で完全に予定している強度が得られればいいのですが、この時期では一週目の試験で予定強度を得ていることが多いです。
コンクリートの強度が得られる条件は晴れ続きだということはありません。コンクリートは水とセメントの中和反応で硬化していきますので、乾燥が続くと反対に水をかけるくらいです。「雨の方がいい。」と言う専門家のお話も聞いたことがあります。ただし、コンクリートを打つ日は晴れでないとダメですよ。

ベースのコンクリートを打つ前の鉄筋を配筋した状態です。
あらかじめ地中に埋まる配管をしたあと、割栗石を敷き詰めて転圧(上から圧力をかける)します。そのあと、地中内の湿気が上に上がってこないように、防湿シートを全面に敷きます。そして、捨てコンクリートを打ちます。捨てコンクリートとは、建物の位置、基礎の位置をより正確に出す為に打つコンクリートのことで強度には全く関係ありません。

立ち上がりのコンクリート(布部分と言います。)の型枠をつけます。このお家は基礎にも断熱材を入れます。コンクリートを打つ前にあらかじめ布部分の内側に炭化コルクを入れます。
内側に入れるのは、雨・風による劣化を防ぐことと、ダニやカビなどの繁殖を防ぐこと(床下の防虫効果)、そして炭化コルクなので調湿性能や空気の浄化作用があるため、床下の湿度を調整し、空気をきれいにできることです。

立ち上がりのコンクリートを打つ準備もできたところで、コンクリートミキサー車とポンプ車が来ました。
この長いホースで奥に長い敷地でもコンクリートを打つことができます。

コンクリートを打つ人も職人さんです。的確に適量のコンクリートを打っていきます。職人技ですよ。
コンクリートを打ったあと、バイブと呼ばれる棒をコンクリートの中にいれます。この棒は中で振動します。振動することにより、気泡があれば取り除き、石が鉄筋で引っかかっているところがあればその引っかかりを取り除き、コンクリートが型枠内に確実に行き渡るようにします。経験と手の感触です。これもまた職人技ですね。

次に基礎と土台をつなぐアンカーボルトを埋め込んでいきます。
出来るだけ、建物躯体の芯にあたる部分に入れていくのですが、コンクリートだけでなく鉄筋も入っているので、100%全てが芯ピッタリには行きません。ただし、芯から大きくずれてしまうといけませんので、その許容範囲で埋め込んでいきます。

次にホールダウン金物(基礎と柱をつないで、土台から柱が引抜けないようにする金物。許容応力によってアンカーボルトが必要な場合と土台と柱をつなぐ場合があります。)のアンカーボルトを入れます。
このアンカーボルトは先がU字に曲がっているので、埋め込ませるのも通常のアンカーボルトより難しいと思います。

アンカーボルトを埋め込んでいくのと同時にコンクリートの天端をコテである程度水平にします。
この段階ではある程度で大丈夫です。後でレベラー(水平を見て高さを揃えるために使う機械のこと。)を使って基礎の最後の仕上げモルタルを入れます。

何やら黒いプラスティックにビスが付いたものを基礎に埋めていました。何だと思いますか。
これは、確実に基礎を水平にする為の道具です。これを埋め込んでドライバーにレベラーの測定器を付けてビスを回します。想定数値のところで音がなるので、そこでビスを回すのを止めます。約30†間隔くらいにこれを埋め込み、高さを合わして天端を合わせるモルタルを入れます。こうすれば、確実に水平が取れるというわけです。

この写真が最後の天端合わせのモルタルを入れたばがりの状態です。写真中央に写っているがその道具です。
色々な道具があるものだと感心しました。
さぁ、型枠が外れればいよいよ上棟に向けての準備が現場で始まります。


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