『外壁に木を使った吹き抜けリビングの家』枚方市 K邸

「ここに傘が2つも干せるんですョ。」と、笑顔で迎えてくれた奥さんが玄関でおっしゃられました。
1階は広さのわりに部屋数が少ないこともあり、玄関の土間が広くとれました。傘を2つ置いてもまだ広いのです。家の中に傘を広げて干すとは予想していなかったので、ちょっとしたことですが、嬉しい思いがしました。

バブル期に山を切り開いた造成地で、道路を挟んだ正面と裏のマンションの谷間になった敷地にKさんのお宅は建っています。マンションからの目線を遮りつつも南の光を取り入れる為、片流れの勾配天井を利用してハイサイドライトの窓をつけました。
北側に設けたキッチンまで直射日光が届きます。
「冬でもかなり暖かいです。」と、ご主人も喜んでいただいている様子でした。
不便な点をおそるおそる聞いてみると、
「コンセントの位置と数を、もう少し考えれば良かったかなと思いますが、あとは使い勝手もデザインも気に入ってます。」と、奥さんに言われ、ほっとしました。

リビングは、ソファを置かず床に直接座って使いたいとのことから、リビングの床をダイニングより30cm下げています。段差のところが、ちょうど背もたれにもなります。当初、ご主人も奥さんも不安に思いながらも決断したカタチではありましたが、入居時からとても好評の場所になりました。
「子供もハイハイできるようになれば、ここを囲って子供の遊び場スペースにしたいと思っているんです。」と、奥さん。なるほど言われてみれば、ちょうどいい広さと形状だなぁと思いました。
家族の生活に合わせて変化した使われ方だなぁと思い、また嬉しくなりました。もう一つ設計段階でご主人と奥さんがまよった上、決断したところがあります。

この家の階段には手すりがありません。お二人ともデザイン的には非常に気に入っておられ、ご主人からは、
「男の子なので、階段から落ちて少々痛い思いをしても、それはそれで学習になる」とおっしゃっていただいたが、よちよち歩きの時期を考えるとやはり心配という事で、階段手すりを再検討することになりました。
目下、インテリアに合った階段手摺をデザイン中です。


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