前回は「構造」について説明しましたが、実際、土壁ってどんなもの?「しんなり(柔構造)」ってどんなカタチ?とお思いのことでしょう。
みなさん、思い浮かべてください。少し都会を離れたところに行くと今でもたまに見ることの出来る土壁の家々。時々、その建築中の家もみることがあります(ほとんど見ることができなくなりましたが・・・)が、その構造はどうなっているのかご存知でしょうか。

土壁の中身は小舞(こまい)と言って、竹を格子状に組んで縄で編んだものがあります。この小舞を柱や梁、貫(梁の小さい版のようなもの)に固定させます。その後、荒壁と呼ばれる土(粘性のある土とわらすさを入れて練り、ねかせた土のこと)を何回かに分けて塗り、仕上げていきます。この「荒壁塗り」が土壁づくりで一番時間を要するといわれています。効率を求めていった結果、少なくなってきたのでしょうか。残念ですね。

『もくもく堂』に使用する土壁はこの「荒壁塗り」の工程を簡略化するために開発された株式会社丸浩工業の「荒壁パネル」を使います。これは、土壁と耐震性能が類似する乾式パネルのひとつの商品です。写真ではわかりにくいと思いますが、このパネルの中には小舞と同じような格子状の木材が入っています。このパネルを使い、土壁同等の耐震性能をだします。

また、「しんなり(柔構造)」ですが、これは木のしなやかさを引き出すための仕口・継手(柱や梁の接合部分のこと)で組んでいくことになります。

写真を見ていただくと、出っ張った部分と引っ込んだ部分がありますが、これらを仕口(しぐち)といいます。この仕口には様々な形があり、使う場所や用途などによってカタチが決まります。この2種類のものを柱に差込んで柱と梁どうしを接合させます。この組み方をすることによって、地震や台風などが来たときに木どうしが締め付けあい、「しんなり」と揺れて働きます。すごいですね。

この加工はもちろん私たちの大工さんがノミとカンナで作ります。考えただけでも難しそう・・・。しかも四角いものだけでなく、複雑な形をした丸太の梁まで加工します。昔ながらの職人さんの技ってほんとうにすごいなぁと感心しきりです。その技を継ごうとしている私たちの大工さんもすごいなぁと思います。写真を撮るときに見ていて憧れました。


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